「外注せずに自分でSEO対策をやり切りたい」——そんな個人・中小企業の方へ。何を・どの順番で・どうやって取り組めばいいかを、具体的な行動レベルで解説します。
SEO対策を自分でやるには、「知識」「継続」「測定」という3つの柱が必要です。どれか一つが欠けても、思うような成果につながりません。逆に言えば、この3つを意識して取り組めば、専門会社に頼らなくても十分な成果を出すことは可能です。
間違ったSEO知識で動くと逆効果になる。Googleの公式ガイドラインと最新のアルゴリズムの方向性を基礎として押さえておく。
SEO対策は一度やって終わりではない。記事の更新・リライト・内部リンクの整備を習慣化し、じっくりと資産を積み上げていく。
感覚ではなく数字で判断する。Google Search ConsoleとAnalyticsを使い、何が効いて何が効いていないかを定期的に確認する。
自分でSEO対策に取り組む最大のメリットは、費用をおさえながら自社・自分のビジネスへの深い理解を活かせることです。外注では表現しにくい「現場の言葉」「実体験」「独自のノウハウ」を記事に落とし込めるのは、自分でやるからこそ発揮できる強みです。
SEO対策を自分でやる場合、サイトの種類によって優先すべき施策が変わります。「すべてを同時にやろう」と考えると、結局何も中途半端になってしまいます。自分のサイトタイプを確認し、効果が出やすい施策から着手しましょう。
自分でSEO対策を始める際、「今日・今週・今月」という時間軸でやるべきことを整理しておくと動きやすくなります。優先度の高いものから着手し、確実に一つずつ実行することが重要です。
| タイミング | アクション | 内容・ポイント |
|---|---|---|
| 今日 | Google Search Console登録 | サイトを所有確認してインデックス状況を把握。未登録なら最優先で設置する |
| 今日 | Google Analytics 4設置 | 流入数・直帰率・滞在時間の計測を開始。データが貯まり始めると判断材料が増える |
| 今日 | PageSpeed Insightsで診断 | 自サイトのURLを入力してスコアを確認。60点以下なら改善が急務 |
| 今週 | 全ページのタイトルタグ見直し | メインキーワードが前半にあるか・重複がないか・32文字前後かをチェック |
| 今週 | メタディスクリプション設定 | 未設定ページに120文字前後の説明文を追加。CTR改善に直結する |
| 今週 | 内部リンクの点検・追加 | 関連ページ同士がつながっているか確認。孤立したページがないかも要チェック |
| 今月 | キーワード設計と記事計画の策定 | ラッコキーワード・Googleキーワードプランナーで狙うキーワードリストを作る |
| 今月 | 新規コンテンツ3〜5本の公開 | ロングテールキーワードを狙ったSEO記事を書いて公開する |
| 今月 | 画像の圧縮・最適化 | Squoosh等のツールで全画像を圧縮しWebP変換。速度改善の即効策 |
SEO対策を自分でやる場合、最初の関門がキーワード選定です。専門会社が使う高額なツールがなくても、無料ツールを組み合わせれば十分に実践できます。
STEP 1:種となるキーワードを書き出す
自分のサイトのテーマに関連する言葉を10〜20個書き出す。例えば飲食店なら「ランチ」「テイクアウト」「〇〇(地域名)グルメ」など。顧客が「困っているとき、調べそうな言葉」を想像して集める。
STEP 2:ラッコキーワードでサジェストを展開する
種キーワードをラッコキーワードに入力し、関連ワードを一覧取得。Googleがユーザーに実際に提案している言葉なので、検索需要が確認されている。取得したキーワードはスプレッドシートにまとめておく。
STEP 3:Googleキーワードプランナーで検索量を確認する
候補キーワードをキーワードプランナーに入力し、月間検索ボリュームを調べる。自分でSEO対策をやる場合の狙い目は月間100〜1,000回程度。競合が強すぎず、一定の需要があるゾーン。
STEP 4:実際にGoogleで検索して競合を確認する
候補キーワードを実際にGoogleで検索し、上位10件を確認する。大手メディア・公式サイトばかりのキーワードは避け、個人ブログや中小サイトが上位にいるキーワードを優先して選ぶ。
自分でSEO対策に取り組む最大の武器は、「自社・自分にしか書けないコンテンツ」を作れることです。外注した場合に失いがちな「現場感」「具体性」「実体験」が、コンテンツのオリジナリティを生み出し、検索エンジンからの評価を高めます。
ターゲットキーワードで上位に表示されている記事を5〜10件読み込み、以下を分析します。「何を書いているか(網羅されているテーマ)」「どう書いているか(切り口・深さ)」「何が足りないか(読者がまだ知りたいこと)」。この分析を丁寧に行うことが、上位記事を超えるコンテンツを自分で作るための土台になります。
技術的なSEO対策は難しそうに聞こえますが、初心者が自分でできる基本的なチェックは限られています。まずは以下の優先度の高いものから確認・対処しましょう。
Google Search Consoleの「インデックス作成 → ページ」を開き、エラーや「インデックス未登録」ページがないか確認する。重要なページが除外されていないか必ずチェック。
Googleの「モバイルフレンドリーテスト(search.google.com/test/mobile-friendly)」にURLを入力して確認。スマートフォンでの表示崩れはSEO評価に直結する。
PageSpeed Insightsで診断し、「改善できる項目」に表示された指摘を一つずつ対処する。画像圧縮・キャッシュ設定・不要スクリプト削除が代表的な対処法。
XMLサイトマップをSearch Consoleに登録し、Googleのクロールを促進する。WordPressなら「Yoast SEO」「XML Sitemaps」プラグインで自動生成・送信できる。
URLが「https://」から始まっているかを確認。まだHTTPのままの場合はSSL証明書を導入する。多くのレンタルサーバーは無料でSSLを提供している。
SEO対策を自分でやる場合、効果測定を怠ると「なんとなく記事を書き続けるだけ」になってしまいます。月に一度はデータを確認し、何が成果に結びついているかを把握する習慣をつけましょう。
① Search Console:先月のオーガニック流入数・クリック数の変化を確認
「検索パフォーマンス」で期間を先月と比較。全体のクリック数が増えているか、表示回数は伸びているかを確認する。
② 記事別の順位チェック:11〜30位の記事を特定する
「クエリ」ではなく「ページ」タブに切り替え、各記事の平均掲載順位を確認。2ページ目(11〜20位)にいる記事はリライト対象としてリストアップする。
③ 急上昇・急落した記事を確認する
順位が急上昇した記事は「何が評価されたか」を分析し、他の記事に横展開する。急落した記事は内容が古くなっていないか、競合に抜かれていないかを確認する。
④ 来月の施策を決める
測定結果をもとに「今月リライトする記事」「来月書く新記事のキーワード」を決定する。データに基づいた意思決定が、自分でやるSEO対策の精度を上げる。
自分でSEO対策をやり続けるうえで、最大の壁は「継続すること」です。最初は意欲的に取り組んでいても、成果が出ない時期に挫折してしまうケースが非常に多くあります。
「毎日1時間SEOに取り組もう」という目標は挫折しやすいです。まずは「毎週15分だけ」を継続する習慣を作りましょう。週1回15分でできることは、Search Consoleで順位変動を確認する、1本の記事の見出しを見直す、1ページのタイトルを改善する——これだけで十分です。小さな行動を継続することが、SEO対策を自分でやり切るための最大のコツです。
自分でSEO対策をやっていると、どこかで「ここは専門家に任せたほうがいい」と感じる場面が出てきます。すべてを自分でやることにこだわらず、得意・不得意を見極めて外注と組み合わせるのも賢い選択です。
一方で、「コンテンツ制作」「キーワード選定」「内部リンク整備」「効果測定」は自分でやることでコストを抑えながら、自社への理解を活かした質の高い施策が実現できます。「戦略・技術は外注、コンテンツは自分で」という分業が、コストと成果のバランスを取るうえで多くのケースで有効です。
「何をいつやるか」が曖昧だと、SEO対策は後回しになりがちです。以下のロードマップを参考に、6ヶ月間の行動計画を立てましょう。